新しい道を切り開くには創造力が必要

2021.05.10

「笑いながら、楽しく仕事ができるっていいよね。大変なことも沢山あるけど、僕たちの仕事はそういう仕事なんだ。楽しくなければ、続けるのは大変だよね。みんなも、このワークショップで学んだことを使っていろいろなことに挑戦してね。」これは、IDEOのスタッフが、d.campというデザイン思考のワークショップに参加した高校生に向けて語った応援メッセージです。

IDEOはグローバルに展開するデザインファームで世界的な経済誌Forbesで「世界で最もイノベーティブな会社」と紹介されました。オフィスはNew York, Tokyo, London, Shanghaiなどの主要都市にあります。 IDEO Tokyoは「ゼロから1を作り出すこと」を日本の企業に教えており、新規事業創出や組織変革のコンサルをやっているそうです。ワークショップに参加した高校生たちはこんな素晴らしい仕事をしているメンバーから、仕事のこと、人生のこと、いろいろなことを楽しく学びました。

雑誌の表紙
IDEOが紹介された世界的に有名な経済誌forbsの表紙

 

生徒たちに自分の道を発見してもらう活動の一環としてd.campへの参加者を募集したところ2名が参加したのですが、生徒の最初の一言は、「やばいよ!みんな英語しゃべれるよ!!」でした。ワークショップは、最初は全て英語で始まり、時々通訳も入ったのですが、まるで外資系の企業で働いているようでした。楽しく仕事をするには英語が必要だということに、生徒たちが気が付いて自然に英語を勉強してくれるようになったらいいなと思います。

今回実施されたワークショップの内容は、ビジネスで実際にやっていることを高校生ができるようにアレンジしてくれたもので、社会に出てから非常に役に立つ内容でした。

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遠隔のチームとZOOMを使ってプロトタイピングをやっています。

今回チャレンジした課題は「次にパンデミックや震災などの危機が来た時に、高校生が快適に過ごせるようにするために準備しておくこと。」でした。その課題を解決するために、遠隔にインタビューを実施し、実際にIDEOが業務で使っているアプリケーションを使って情報をシェアして、ZOOM上でブレーンストーミングをやりました。その後、プロトタイプを作成し、利用イメージを劇で表現しました。

生徒達は、たった5日間で工業デザイン(Industrial Design)、プロトタイピング、インタラクションデザイン、ストーリーテリング、コラボレーションの方法など、新しいビジネスのデザインに必要なことをほぼ全て学ぶことができました。5日間のワークショップをやり遂げた生徒たちは、達成感にあふれていて大きく成長したように見えます。

IDEOの皆様、生徒達の人生を変えるようなワークショップをありがとうございました!

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カメラカバーはデジタルじゃなくてもできる!

この記事を書いたメンバー
今井 朝子
今井 朝子
(株)日立製作所にて研究開発に従事した後、アメリカの企業にて東京大学とイリノイ大学とのVRの国際研究プロジェクトに参加し、アプリケーション開発に従事。その後ユーザビリティーに関するフリーランサーとして多数企業の新規事業提案等に携わる。現在、総務省情報通信審議会専門委員、OECD SSES National Project Manager、Salzburg Global Seminar Fellow(世界をより良くするために活動しているリーダーのための国際NPO)、Karanga執行役員(社会性と情動の学び、生きる力の学びを広めるために活動している国際アライアンス)群馬県非認知教育専門家委員会委員、SEL Japan 運営メンバーを兼務。

<経歴>
・慶應義塾大学理工学部卒業
・慶應義塾大学大学院理工学研究科物理学専攻 修士課程修了
・イリノイ大学コンピュータサイエンス科 修士課程修了
・東京大学大学院工学系研究科先端学際工学専攻博士課程修了