「身体性メディアプロジェクト」成果報告会への参加
2019.12.03
こんにちは!
STEAM教育担当の今井朝子です。
今回は生徒たちの関心を広げるきっかけ作りとして、「ロボットやVRの世界」に関する科学部での活動や展示会に行った時の様子をお伝えします!
自分たちにはどのような才能があるのか、気が付いている生徒はごく少数だと思います。そのため、「自分」を探るヒントとなるよう、生徒たちの声にならない気持ちを汲み取りながら、関心がありそうな分野の情報や体験を得られる学びの場を作っていきたいと考えています。
10月から着任し生徒たちの様子を見ていますが、ロボットやバーチャルリアリティーなどの技術に関心があることに気がつきました。そこで「教育版 レゴⓇマインドストームⓇEV3」を購入し、科学部の生徒たちに渡したところ、自分たちでプロジェクトチームを立ち上げ、実験ノートを作って積極的に学び始めました。初めて使うソフトウエアで苦戦していますが、実験ノートにできたこと・できなかったことを記載し、仲間と共有しながらこつこつと学んでいます。
この学びが未来に繋がっていることを実感してもらうために、2019年11月26日に東京大学で行われたJST ACCEL「身体性メディアプロジェクト」成果報告会の展示会に生徒と行ってきました。この展示会は社会人を対象とした報告会でしたが、研究代表者の東京大学名誉教授舘先生、プロジェクトマネージャー補佐の慶應義塾大学南澤先生にご相談したところ、受け入れをご快諾いただきました。
はじめは本格的な研究の世界を目の前にして戸惑っていた生徒たちでしたが、いきいきと研究成果を語る研究者たちの魅力に引き込まれ、いつの間にか「こんなにすごいものをどうやったら作れるようになりますか?」「何を勉強したらこんなことができるようになりますか?」とたくさん質問していました。最前線で未来を作っている大先輩の言葉は、日々の勉強が今後どのように活かせるのか実感がなかった生徒たちの心を動かしたようです。
生徒たちの人生が変わるような、素晴らしい経験をさせて下さいました先生方や研究室の方々に、心から感謝しております。
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今井 朝子(株)日立製作所にて研究開発に従事した後、アメリカの企業にて東京大学とイリノイ大学とのVRの国際研究プロジェクトに参加し、アプリケーション開発に従事。その後ユーザビリティーに関するフリーランサーとして多数企業の新規事業提案等に携わる。現在、総務省情報通信審議会専門委員、OECD SSES National Project Manager、Salzburg Global Seminar Fellow(世界をより良くするために活動しているリーダーのための国際NPO)、Karanga執行役員(社会性と情動の学び、生きる力の学びを広めるために活動している国際アライアンス)群馬県非認知教育専門家委員会委員、SEL Japan 運営メンバーを兼務。
<経歴>
・慶應義塾大学理工学部卒業
・慶應義塾大学大学院理工学研究科物理学専攻 修士課程修了
・イリノイ大学コンピュータサイエンス科 修士課程修了
・東京大学大学院工学系研究科先端学際工学専攻博士課程修了