21世紀型スキルを実践で学ぶ
2022.01.20
5年前、オンライン授業が当たり前になることが想像できたでしょうか?今では生徒も先生も、オンライン授業ができるようになっています。予防接種の申し込みは、ホームページやLINEで行えるようになり、支払いも非接触でできるようになってきています。こうした大きな変化は、たった数年で起こりました。
「これからの社会での非識字者とは、読み書きのできない人ではなく、学ぶことも、学んだことを捨てることも、また学び直すこともできない人のことである。」50年前、未来学者であるアルビン・トフラ―は、「未来の衝撃」という著書で、このように述べました。今、まさにそのような時代が到来しています。そして社会では、どの大学で、何を学んだかということよりも、どのように学び続けているか、何を創造しているかが重要視される時代になってきています。
学び続けられるようになるためには、自分の力で学ぶことを見つけ、自分に合ったスタイルで学びを継続する経験が必要です。まずは、子供が自分がやっていることが面白いと思い、価値を感じていることが重要なので、STEAMの授業ではテーマ選びに時間をかけています。これを学びの種として、ICTを駆使して仲間と学びあう方法を実践の中で教えるために、自分の考えを仲間の前で頻繁にプレゼンしてGoogle Formでフィードバックをもらったり、Jam Boardを使って異なる意見をまとめたりしています。子供たちは、自分の好きなことをやっているので積極的に新しいスキルを身に着けて使っています。時には、もっと先の技術にも触れてもらっています。
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今井 朝子(株)日立製作所にて研究開発に従事した後、アメリカの企業にて東京大学とイリノイ大学とのVRの国際研究プロジェクトに参加し、アプリケーション開発に従事。その後ユーザビリティーに関するフリーランサーとして多数企業の新規事業提案等に携わる。現在、総務省情報通信審議会専門委員、OECD SSES National Project Manager、Salzburg Global Seminar Fellow(世界をより良くするために活動しているリーダーのための国際NPO)、Karanga執行役員(社会性と情動の学び、生きる力の学びを広めるために活動している国際アライアンス)群馬県非認知教育専門家委員会委員、SEL Japan 運営メンバーを兼務。
<経歴>
・慶應義塾大学理工学部卒業
・慶應義塾大学大学院理工学研究科物理学専攻 修士課程修了
・イリノイ大学コンピュータサイエンス科 修士課程修了
・東京大学大学院工学系研究科先端学際工学専攻博士課程修了