博士と一緒にWellbeingについて考えています。

2022.05.02

4月27日と5月18日の2日間、NTTコミュニケーション科学基礎研究所 人間情報研究部 上席特別研究員 の渡邊淳司博士が、ウェルビーイング(Wellbeing)のワークショップを実施して下さいます。
ウェルビーイングとは「Well=良い」を「Being=状態、あり方」を組み合わせて作られた言葉で、「良い状態」を表しています。自分の良い状態はどのようなものなのか?生徒たちは、2回の授業の中で渡邊博士と一緒に深く、楽しく考えます。

Wellbeingの説明

Wellbeingの説明

第1回目は、自分は何が好きなのか、どんな状態が良い状態なのか考え、仲間と共有しました。
まずは、「心臓ピクニック」。Wellbeingの研究をしている博士らが開発した、心臓の鼓動を手のひらで感じられるツールを使って、自分やメンバー同士の生命を感じました。このワークの狙いは、いつもと同じ思考パターンを手放して、今目の前に起きていることに目を向け、耳を傾ける姿勢を作ることだそうです。初めての触覚デバイスの体験で、とても盛り上がりました。

触覚デバイスの説明

初めての触覚デバイスに興味津々

次に、「偏愛マップ」を描きました。各生徒はA3の紙に自分が好きなことを、絵や文字で描き、それをグループで紹介しあいました。このワークは自分のことを知り、開示するきっかけになりました。それぞれが異なっていることを知り、異なる価値観の人間の存在を実感する狙いがあるそうです。

生徒が描いた偏愛マップ
生徒が描いた偏愛マップ

自分や仲間について考える、良い時間になりました。渡邊博士に感謝です!

この記事を書いたメンバー
今井 朝子
今井 朝子
(株)日立製作所にて研究開発に従事した後、アメリカの企業にて東京大学とイリノイ大学とのVRの国際研究プロジェクトに参加し、アプリケーション開発に従事。その後ユーザビリティーに関するフリーランサーとして多数企業の新規事業提案等に携わる。現在、総務省情報通信審議会専門委員、OECD SSES National Project Manager、Salzburg Global Seminar Fellow(世界をより良くするために活動しているリーダーのための国際NPO)、Karanga執行役員(社会性と情動の学び、生きる力の学びを広めるために活動している国際アライアンス)群馬県非認知教育専門家委員会委員、SEL Japan 運営メンバーを兼務。

<経歴>
・慶應義塾大学理工学部卒業
・慶應義塾大学大学院理工学研究科物理学専攻 修士課程修了
・イリノイ大学コンピュータサイエンス科 修士課程修了
・東京大学大学院工学系研究科先端学際工学専攻博士課程修了