子どもを伸ばすテクノロジー

2022.09.08

国立情報学研究所が主催する、大学等におけるオンライン教育とデジタル変革に関するサイバーシンポジウム「教育機関DXシンポ」(図1)で、大学の先生方に混じって本校の教育について発表する機会を頂きました(図2)。このシンポジウムでは、教育における新しい技術の使い方に関する最新情報が得られるので時々参加させて頂いるのですが、このような場で発表させて頂けるのは大変光栄でした。

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(図1)大学等におけるオンライン教育とデジタル変革に関するサイバーシンポジウム「教育機関DXシンポのホームページ

シンポジウムでは、本校が子どもたちの成長の助けになると考えられる新しい技術を投入していること、スマホやChromebookを使った授業の様子、メタバースの利用について説明させて頂きました。発表した際の動画がアップされておりますので、よろしければ御覧下さい。

シンポジウムの中で東京大学大学院工学系研究科の熊田教授は、東大のメタバース工学部について説明して下さり、高校生向けの企画も作成されるとのことでした。ぜひ本校の生徒と一緒に参加したいと考えています。

私自身は、1997年に東大の農学部キャンパス、IML棟に建設された当時としては世界最大のVR装置であるCABINを東京大学で、CAVEというVR装置をイリノイ大学で使っていたのですが、その当時はスーパーコンピューターが必要で、とても高校生が使えるようなものではありませんでした。けれども最近はスマホやラップトップからでも使えるアプリケーションが出ているので、高校生たちと一緒に使い方を開拓したいと考えています。

新しいことに挑戦したい皆さん、ぜひ本校で一緒に挑戦しましょう!

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(図2)シンポジウムのプログラム

 

I had the opportunity to present our school’s education alongside university professors at the “DX Symposium for Educational Institutions,” a cyber symposium on online education and digital transformation at universities and other institutions, organized by the National Institute of Informatics(Figure 1, 2) .

Since our school is introducing new technology that we believe will help children grow, I explained how we use smartphones and Chromebooks in the classroom and how we use the Metaverse. 

During the symposium, Professor Kumada of the Graduate School of Engineering at the University of Tokyo explained about the University of Tokyo’s Metaverse Engineering Department and said that a project for high school students will be created. We would very much like to participate in this event with our students.

I myself used CABIN, the world’s largest VR device at the time, built in 1997 in the IML building on the campus of the University of Tokyo’s Faculty of Agriculture, at the University of Tokyo, and a VR device called CAVE at the University of Illinois, but at that time it required a supercomputer and was not something that high school students could use. But these days, however, we can use smartphones, laptops, and other devices. However, recently there are applications that can be used from smartphones and laptops, and we would like to develop ways to use them from the viewpoint of high school students.

この記事を書いたメンバー
今井 朝子
今井 朝子
(株)日立製作所にて研究開発に従事した後、アメリカの企業にて東京大学とイリノイ大学とのVRの国際研究プロジェクトに参加し、アプリケーション開発に従事。その後ユーザビリティーに関するフリーランサーとして多数企業の新規事業提案等に携わる。現在、総務省情報通信審議会専門委員、OECD SSES National Project Manager、Salzburg Global Seminar Fellow(世界をより良くするために活動しているリーダーのための国際NPO)、Karanga執行役員(社会性と情動の学び、生きる力の学びを広めるために活動している国際アライアンス)群馬県非認知教育専門家委員会委員、SEL Japan 運営メンバーを兼務。

<経歴>
・慶應義塾大学理工学部卒業
・慶應義塾大学大学院理工学研究科物理学専攻 修士課程修了
・イリノイ大学コンピュータサイエンス科 修士課程修了
・東京大学大学院工学系研究科先端学際工学専攻博士課程修了