自発性と考える力を育てるにはどうしたらよいか?
2020.11.06
自発性と考える力を育てるための確立された方法はありませんが、これからの不確実な時代を生きる生徒たちに必要な力なので育てていきたいと考えています。考えているだけでは実現しないため、いろいろな方と積極的にお会いして、こうしたことに関心のある教育関係者や企業の方と協力しながら試行錯誤をしています。体験をしながら自分の興味があることを発見し、自ら学ぶ。本校では、生徒たちがこのような成長を体験できるよう工夫を重ねています。
今は「生徒自身の提案が社会に受け入れられたら、自発的に考えて提案する楽しさを実感することができ、深く考えるようになるのではないか?」という仮説のもとに、研究開発力のある企業の方に新しい製品や技術を紹介してもらい、生徒と議論する試みをしています。
先日は、NTTテクノクロス株式会社メディアイノベーション事業部の阿部様が来校して下さり、360°カメラの画像の作り方と、提示方法を紹介して下さいました。生徒たちは、360°カメラで撮影された画像を見ながら、どういう使い方ができるか考えました。
「先端技術を人に優しいかたちで社会に貢献すること」を理念に掲げているNTTテクノクロス様とは、子供たちの成長に役立つ先端技術の応用をご一緒に考えさせて頂きたいと考えています。
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今井 朝子(株)日立製作所にて研究開発に従事した後、アメリカの企業にて東京大学とイリノイ大学とのVRの国際研究プロジェクトに参加し、アプリケーション開発に従事。その後ユーザビリティーに関するフリーランサーとして多数企業の新規事業提案等に携わる。現在、総務省情報通信審議会専門委員、OECD SSES National Project Manager、Salzburg Global Seminar Fellow(世界をより良くするために活動しているリーダーのための国際NPO)、Karanga執行役員(社会性と情動の学び、生きる力の学びを広めるために活動している国際アライアンス)群馬県非認知教育専門家委員会委員、SEL Japan 運営メンバーを兼務。
<経歴>
・慶應義塾大学理工学部卒業
・慶應義塾大学大学院理工学研究科物理学専攻 修士課程修了
・イリノイ大学コンピュータサイエンス科 修士課程修了
・東京大学大学院工学系研究科先端学際工学専攻博士課程修了